SPA(スパ)語源の町へ行く

ブリュッセルのホテルで、ガイドブックを見ていたら、SPAの項を見つけました。
そこにはこうありました。
<ドイツ国境に近いスパは温泉の町としても有名だ。英語や日本語にもなっている”スパ(温泉)”は、実はこの町の名が起源。ローマ時代から温泉地として知られ、16世紀以降は王侯・貴族・芸術家たちの集まる高級温泉保養地としてにぎわった>
ホテルも多数あり、F1グランプリレースも開かれるそうです。
よしここに行こう。そう決めてインターネットで2つ星ホテルのル・ルレを予約しました。自動車で約4時間の距離です。

IMGP4028.jpgシャモニーで泊まった宿のマダム・アンナの母親は、一人でベルギーに住んでいると聞いていました。
アンナは「ベルギーでディナンの近くに行ったら寄って行って。電話しておくから」といっていました。
スパーに行く途中にはディナンがあります。電話すると「どうぞ寄ってください」という話なので、寄り道することにしました。
おばあさんは、73歳なのですが、はるかに年上に見えました。家に寄ってお茶を頂き、村にある中世期のお城に案内してもらったのですが、シーズンオフで閉まっていました。
一人暮らしで寂しいおばあさんを慰問したような気分でした。田舎で一人で暮らすお袋のことを思い出してしまいました。

IMGP4052.jpg貧しそうな片田舎の街町を走り抜けて行くと突然整然とした町並みのスパの町に入りました。ウィーンやアムステルダムなどからそのまま移築したような家が並んでいます。ブティックやレストランが多くいかにもリゾートという感じの町です。





IMGP4056.jpg小山の上にケーブルで上がると、そこにはかなり大きなクアハウスがありました。少し意外だったのは、若者やハネムーンカップルが多く、年寄りが少ないことでした。







IMGP4055.jpg円形プールや各種のジャクジー、打たせ湯(きわめて強力なジェットで筋を違えそうになる)などを楽しみ、サウナに入って、檜のような強い芳香が漂う暗いリラクゼーションルームの安楽椅子に横たわると、安らかな眠りに誘われました。





IMGP4069.jpg余り気分がいいので、2泊の予定を3泊に延長することにしました。
明日は早めに起きてアムステルダムに戻らないといけません。夕方からのコンセルトヘボウのコンサートの予約を取っているからです。